

睡眠時無呼吸症
睡眠時無呼吸症

いびきがひどい!!息が止まっている!
と言われたことはありませんか?あなたも睡眠時無呼吸症かも!?睡眠時無呼吸症とは、睡眠中に、呼吸が10秒以上停止したり(無呼吸)、
呼吸が弱くなった状態(低呼吸)が何回も起こる状態のことをいいます。
自己チェックリスト
以下の症状に心あたりがあれば、睡眠時無呼吸症の可能性があります。
- いびきを頻繁にかく
- 呼吸が止まっていると指摘される
- 息苦しくて目が覚める。
- 夜、頻繁にトイレにいく
- 喉が渇く
- 熟睡感がない
- いつも眠い
- 運転中に眠気を感じる
- 集中できない
- ニアミスをよく起こす
- 薬を服用しているのに血圧が下がらない
- 疲れやすい
- 肥満である、もしくは最近体重が増えた
症状
- 睡眠中の呼吸停止
- 大きないびき
- 夜中に何度も目が覚める、熟睡感がない
- 夜中に何度もトイレに行く
- 日中の耐えがたい眠気
- 集中力の低下
- 起床時の頭痛
原因
上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因は、首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどがあげられます。やせていても顎が小さいために気道がふさがれている方もいます。
睡眠時無呼吸症の治療法
スリープスプリント(マウスピース)療法
当院では、下顎(あご)を前方に突き出した状態で、上下のあごを固定するスリープスプリントというマウスピースによる治療を行っております。
内科的治療(CPAP療法)
鼻マスクを装着して、鼻から気道に空気を送り込む治療法です。重度の無呼吸の方やマウスピースが使用できない方に適応されます。
スリープスプリント
マウスピースをはめて気道(空気の通り道)が広がることで空気の通りが良くなり、無呼吸やいびきが治まります。
通常のマウスピースとは異なり、下あごを前に出すもので口にはめ込むと気道を拡げる作用があります。
小さい顎や肥満が原因で、顎や舌の沈下がおこり気道が閉塞される場合にも、高い効果が得られます。
睡眠時無呼吸症の口腔内装置(スリープスプリント)による治療は身体に負担をかけない治療法として、比較的軽い無呼吸といびきに用いられています。
下あごの出せる量、無呼吸の重症度により効果は個人差があります。また、使用により顎に負担がかかりますので使用を中止せざる得ない場合もございますので御了承ください。
睡眠時無呼吸症の口腔内装置(スリープスプリント)による治療は身体に負担をかけない治療法として、比較的軽い無呼吸といびきに用いられています。
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無呼吸
口、鼻の気流が
10秒以上停止
すること。 -
低呼吸
10秒以上換気量が
50%以上低下する
こと。 -
無呼吸低呼吸指数
(AHI)
1時間あたりの
無呼吸と低呼吸の
回数を合わせたもの。
- 軽度 5≦AHI<15
- 中等度 5≦AHI<30
- 重度 30≦AHI
AHIが5回以上起こる場合を、 睡眠時無呼吸症と定義しています。

スリープスプリントの利点
- ・小型で旅行、出張に持ち運べる
- ・手術や鼻マスクに比べ楽で負担が少ない
- ・口にはめ込むだけで効果が出る
- ・呼吸が楽になり、無呼吸が軽減する
以下の方には適応できない場合があります
- ・鼻の通りが悪い、扁桃肥大が著しい
- ・重度の無呼吸、重度の肥満
- ・重度の虫歯や歯周病、顎の関節に痛みや障害がある
- ・歯の本数が上下20本以下で入れ歯を使用していない
治療の流れ
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Flow
01口腔内検査
装置は歯に支えを求めるため、虫歯・歯周ポケット検査、欠損状態を調べます。歯の欠損数が多い場合など、作成できない場合もあります。
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02レントゲン検査
虫歯や骨の状態、顎の関節の状態、歯周病の状態を判断する為、パノラマX線写真撮影を行います。
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03歯型とり
咬み合わせの状態、歯並びの診断の為と、装置作製の為の歯型をとります。
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04口腔内写真
マウスピース使用前のかみ合わせの状態を記録するため、デジタルカメラにてお口の写真を撮影します。
下あごを前に出した状態で上下の装置を固定します。最初の位置でしばらく使用していただき、無呼吸やいびきへの効果をみていただきます。 Flow
調整と定期健診
無呼吸に対する効果の有無や顎の状態によっては下あごを出す量を決めるまで何度か位置を変更しないといけないことがあります。 位置がきまった後、装置の状態や、口腔内、顎関節の症状などを把握するため定期的に診査、調整させていただきます。
口腔ケア
スプリントを装着することによりお口の中の唾液が少なくなります。それにより虫歯や歯周病などになるリスクが高くなります。今まで以上のセルフケアと歯科医院での歯の定期検診や専門的口腔清掃が重要になります。
保険適応について
まずは、内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠センターなどで検査を受けてください。 「睡眠時無呼吸症」と診断され、さらに歯科でのスリープスプリント治療が適応であると判断された方は、検査を受けた医院で歯科医院への紹介状を書いてもらってください。 紹介状を持参の場合のみ保険適応となります。